BTSから考えるLGBTへの「差別」

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少し前になりますが、オススメに出て来て防弾少年団の文字もあったことから興味を持ち読んだある記事があります。それはこの記事。

dot.asahi.com

ミッツマングローブさんの連載でアイドル関連の記事を書いているようです。そこで防弾少年団ことBTSが受けた「悪口」について書かれていました。

まるでゲイクラ

この記事が書いている発端となった「悪口」というものを簡単に書くとビルボードの祭典でカムバックを果たしトップソーシャルアーティスト賞を2年連続で獲得。「FAKE LOVE」を披露し同タイトルはビルボード1位にも輝きました。

もっともっと知名度を上げていったBTSは色んな地域で取り上げられるようになりました。そこでメキシコのテレビ番組で「まるでゲイクラブで働く人間みたい」と揶揄され一気に炎上。特にファンは「差別だ」やら「侮辱だ」とクレームを入れました。結局ファンがBTSに謝れ」と言い出したのでメキシコの番組司会者はSNSで謝罪することとなりました。

この一連の炎上事件についてただ感想を書いているわけではなくて、ミッツさんはLGBTの人間であることからある視点からこの記事を書いていました。そしてその視点がとてもしっくりくというか、考えさせる気づかされる内容でした。

謝る相手が違う

この事件でARMYはBTSに謝れ」と言いました。そしてメキシコの番組司会者はBTSとARMYに謝罪を行いました。ここでミッツさんは謝る相手が違うではないかと言います。

BTSやファンではなく「ゲイ」の皆さんに謝るべきだと。「ゲイに例えることは文句なしの"悪口"に値する」という世間の共通認識が改めて露呈したと言っていました。

私はこの言葉にとても頷き、ハッともしました。何も考えずに読んでいたら「ゲイと揶揄されたBTSが可愛そう」だと思うかもしれません。そしてそのように思ったからこそ炎上騒動にもなったんだと思います。

「ゲイ」そのものの言葉が"悪口"として世間では使われているという事実もおもてに出ているにも関わらずそれに気がつかない人間がたくさんいるわけです。BTSにそのように言ったメキシコの番組司会者は失礼にあたりますが、もっと悪口のように使われたLGBTの皆さんには大きな侮辱に値すると思います。

また炎上したことで「ゲイ=悪口」ということが強調されてしまった。結局BTSやファンだけに謝罪され大きく傷ついた「ゲイ」には何の謝罪もなければ差別や侮辱をしたことさえも気づかれないままなのです。

これはLGBTの当事者であるミッツさんだから感じることであり違和感なのだと思いました。私はゴリゴリのLGBTではありません。女の子を好きになることもあるけど人生の中で見ると男性が圧倒的に多いし、ただ「人間が好き」という動物です。

男も女も関係なく好きになると言っても他の人たちにカミングアウトのようなこともしていなければ、男性が好きなところしか知らない周りはもちろんLGBTの人たちのようにいじめや差別など辛い思いもしてこなかった。そしてカミングアウトすることにも大きく悩んだりもしていません。

だからこそ今回のような「ゲイ=悪口」ということになっている世間さえも気がつくことに遅れを取りました。一つの事件で本当に差別や侮辱をされ傷ついた人が裏にはいることを学びました。

できれば少ない方がいい

ミッツさんは他にイギリスのジョージ王子についても書いていて、男の子と無邪気に手を繋いでいる様子についてゲイ扱いした米国人作家へ「同性愛者扱いするな」と非難を浴びたというニュースもBTSの炎上事件ととても似ていると言っています。

ただ男の子と手を繋いだだけで不穏なニュースに。女の子と手を繋いでいれば微笑ましいニュースになっていたが悲しいことにこの世の現実だとも。

そしてこの言葉にすごく納得させられました。

ゲイの国王がいたって、生まれた時から男が好きな男の子がいたって、何ら不思議ではないはずなのに、結局は「性的マイノリティが存在する世の中は認めるけれど、できれば少ない方がいい」というのが、「性別をなくして多様性を」などと表面上は繕っている世間の本音なのでしょう。

確かにゲイの国王がいるのも生まれた時から同性愛者の男の子がいるのも何なら不思議ではないのに、それが表になっていない。差別のない世界だの多様性だの色々と言ってはいるものの実際は当事者にはできるだけなりたくないわけですね。よそでやってくれれるなら別にいいけどさっていうやつです。関わりは持ちたくないと。

無意識

この記事を読んでから、根っこからある受け入れがたいというかそういう風になっているこの世の中がこのような考えにしてしまっているのを感じます。私はLGBTには特に敏感でとても応援しています。

私もバイセクシャルなんじゃないかとか自分のセクシャルマイノリティについて悩んだことがありました。結局自分の中でしっくりくるものを見つけて「セクシャルフルイディティ」という答えを見つけました。

itsmimi87.hatenablog.com

前述で言った通り「人間」が好きな私は異性愛者にも同性愛者にもなりうるわけです。でもカミングアウトに悩んだりいじめや差別など辛い経験をしたことはありません。それは表立って言ってないこともありますが、言わなくてもストレスにもならないしわざわざ公表する必要性も感じないからです。

でもLGBTの一員と私は思っていて、敏感に感じるし応援はもちろん早く快適に住める世界になって欲しいとも願っています。そして自分のセクシャルマイノリティをはっきりさせたことでこの言葉が差別になるとかこの人の根本的なLGBTに対する考えもわかるようになってきました。

自分は支持していると言いながらBTSの悪口炎上事件のように無意識で差別をしてしまっていることももちろんあると思います。気がついたらその言動が差別になっているとか侮辱行為になっているとか。この世間が「認めるけど関わりたくない」と何処かで思っていることが要因かと。

自分では毛嫌いしていてもLGBTを支持している」ということを言うことで好感度や支持を得ようとビジネスに使われることもあります。これも立派な侮辱行為ですね。

会社でもゲイをネタに話している人たちがいますが、ひどい差別になるようなことがあるときには訂正しますが、基本は聞くだけのことが多いです。その人たちは「ホモ」と言っては笑います。私は「ホモ」という言葉が嫌いです。侮辱的な言葉だと思っています。会社の人間関係で喋るためにも「ホモ」と言う言葉を使うこともありますが、いつも心が痛くなります。

でも他の人たちは1mmも侮辱的な言葉だと思わずそれをネタにしては笑っているわけですからね、恐ろしいです。拍車をかけては人権を侮辱し始める時もあるから困ったものです。

ボタンの掛け違い

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オスとメスがいて命をつなげて行くために必要な性だったというだけで、人間の世界の今の状況ではそこまで子孫繁栄が大きな目的でもありません。

たまたま自然の摂理がオスとメス、男と女が交わると新たな命が生まれると言うだけで男と男、女と女が恋をすることは別に問題はないわけです。

脳は女性で体も女性で生まれて心が男だった。だから女性が好き。その逆も然りだし脳も心も女性なのに体が男性で生まれたというのもまた同じ。生まれて来るときにボタンの掛け違いがあって性の対象が少し変わるだけです。

同じ人間だし同性愛者でも異性愛者のように恋に悩みカップルも同様に異性愛者と同じようなことで喧嘩をする。何も変わらないのです。なのにひどい仕打ちを受けて肩身の狭い思いをしなければならないのが悲しいです。

気がつかない根っこの部分

私の母は、このような話をする私にすごく同調してくれます。でも今回のミッツさんの記事のように認めてはいるけどどこかで拒否している部分もまた、私の母にはあります。支持しているようで同調し共感しているようで、生理的に受け付けていません。

私は母の「生理的に受け付けない」ところを最近よく感じ、母には自分のセクシャルマイノリティについて話すことはきっとないだろうと悟りました。そして私に彼女ができたとしてもきっと隠し通すとも思いました。

気がついた瞬間は何個かあって、海外の映画を見ているときにコメディアクションではあったものの女性同士がキスするシーンがありました。それは恋愛関係でキスをするのではなくその場を凌ぐために行った行為です。その時、母は「やだーやめてー」と言って目をそらしました。

またゲイをカミングアウトしている歌手のSam Smithのライブグッズで本人がミニスカートのセットアップスーツにハイヒールで虹色の扇子を持った写真のTシャツを見せたときにも「そう言うことはやめてーなんでそんなことするの」と言っていました。

他にもありますがこれだけでも十分、彼女の中ではこれらのことすらも生理的に受け入れられない出来事なのです。応援もその存在も認めてはいるけれど、関わることも直視することもできないと。

BTSのジミンちゃんが好きですが、彼のしなやかな身体や華麗な部分を見て「あちらの方?」とゲイなのではないかと見るたびに言ってたりします。彼女の中の男性的ではない言動や体つきで「オネエ」「ゲイ」であると変換されてしまうその公式は、一種のステレオタイプなんだろうとも思いました。

少しでも男性が女性的な動きや言葉遣いを使えばこの世の中の多くの人は、ゲイなのかとかオネエ系なのかと考えてしまいます。私は何となくレーダー的なものを持ち合わせている方で、この人が同性愛者であるかは感じることができます。

だから、ジミンちゃんを見ても私は一度もこの人がゲイともオネエ系とも感じたことないですし、そんなことよりとっても心が綺麗で優しいのがにじみ出ているカッコイイ男性であると感じます。

だから母がジミンちゃんを見てはあの言葉を言うとすごく気分が悪くなります。どこにもその要素がないし艶やかだからってそう言う風に考える思考が嫌いです。

小さな本屋と新潮45

最近だと政治家のLGBTに対する人権をも無視するような言葉が多く言われているように感じます。その中で新潮45LGBTについて火に油を注ぐような記事を書いていました。その事から怒りを感じた小さな本屋さんは新潮を販売することを中止しました。

www.huffingtonpost.jp

実際にこの本屋さんのリツートを読み、リプ欄も読みましたが正直怒りがこみ上げてくることもありました。

リプ欄には「レズやゲイは性癖の一種。趣味だ。」と書かれているのを見てショックというかどうしてそういう考えになるのか、疑いました。同性を好きになることを性癖や趣味の一種とされるのは許しがたいというか。

幼い子が好きとか、熟女が好きとか、SMが好きとかスーツが好きとか。そういうのが性癖だし趣味の一種だと思うんです。それは揺るぎのない異性という好きな対象がいてそれに付加価値がつくから十人十色、多種多様な性癖ができるわけです。

それはビアンやゲイの人にも揺るぎのない好きな同性がいての付加価値にプレイやフェチが入っていくわけです。同性を愛することを趣味や性癖の一種とするならば、異性ももちろん好きになるということではないですか?男性も好きだけど趣味で女性と付き合う的な。

ビアンやゲイは同性しか無理なんですよ。男性器や女性器を見たくも触りたくもないというビアンやゲイは多いと思います。たまに、ビアンカップルを見つけては3Pしようと誘う男性もいるようですが、男性とそういう行為をすること自体無理なのに、何を言ってるのかと思いますもんね。

リプ欄には今回の抗議の意味を込めて撤去をするということに対して、LGBT当事者の方達もリプを飛ばしていて、その中には「迷惑だ」とかLGBTの中でも反対派と賛成派がいてそれぞれ感じ方や世間の状況の捉え方は違うんだなと感じました。

気がつかない間に…

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今は女性が立ち上がったり、LGBTの運動も盛んになって昔よりは一歩進んでいるかもしれません。でも応援している人の中でも生理的に受け付けない部分を無意識に持ち合わせていたりして、いつどこで差別的行為をしてしまっているかわからないわけです。

私ももちろん、何かの言動をした後に「あっ今のは差別的行為だったかも」と考えてしまうときはあります。LGBTに限らず自分の言動で誰かを傷つけたりしてしまっている可能性があるわけですね。

BTSの悪口炎上事件も行動したファンはBTSが侮辱を受けていると、守ろうとして起こした行動であってLGBTの人たちを傷つけようとしたものでないのはわかりますが、見方を変えるとBTSではなくその悪口として用いられてしまった言葉のコミュニティが何倍もの侮辱を受けているという事実もまたあるわけです。

このステレオタイプだったり固定概念的なものは大昔の歴史から変えなければならいわけで、今すぐには変えられないのが悲しいですが、一人一人がすべての人たちに敬意を払えば少しは変わるんじゃないかと思っています。

大きな心で「人間」そのもののを愛して欲しいです。認められなくても受け入れる努力をして欲しい。LGBT関係なく、まず人に差別や侮辱的な言動することをやめましょう。そうすれば誰も傷つけることはなくなるんじゃないかな、なんてね。

いち早く優しい世界が広がることを願っています。

 

xoxo Mina💋